« 新茶を使った料理に挑戦! | 茶畑日記トップ | 読者の皆様からのコメントに、お返事書きます! »

2007年4月27日 (金)

お茶のプロが伝授!おいしい新茶の淹れ方

Irekata07_1

皆様、おいしい新茶を楽しんでいますか?今回は、急須でのおいしい新茶の淹れ方を、お茶歴52年のプロ、堀口常弘さんにお教えいただきます。これを読めば、皆様もお茶の達人に一歩近づけるかも?

________________________

緑茶好きの読者の皆様の中には、急須での緑茶の淹れ方に関しても、自分なりのこだわりを持っている方が多いかと思います。

私も、去年泰久さんからプレゼントしてもらったマイ急須で、自分なりの方法で友達に緑茶を淹れるんですよ。でもお茶の淹れ方は奥が深く、まだまだ自分の淹れ方に修業不足を感じています。そこで今回は、緑茶の中でも今まさに旬の“新茶”淹れ方を、堀口家長男の常弘さんに教えてもらいます!

ではさっそく参りましょう。お茶の達人 堀口常弘さん伝授、「おいしい新茶の淹れ方」です!

Irekata02_1

凛々しい和服姿の常弘さん


~常弘さん、やはり新茶には新茶のための、特別なおいしい淹れ方があるんですね。

「そう、緑茶という飲み物は、お茶の葉の特徴に合わせた淹れ方をすることで何倍もおいしく飲めるんだよ。茶畑日記の読者の皆様にも、これを読んで新茶の淹れ方を覚えてもらって、新茶の魅力を感じてほしいと思います。」

~なるほど、ではよろしくお願いします!

常弘さんは、急須で丁寧に新茶を淹れながらポイントごとに詳しく解説してくれました。以下はそのまとめです。

__________________________


① 「重要な水選び」~お茶に適した水を選ぶ

おいしいお茶を淹れるための、はじめの一歩。それはお茶を淹れるのに適した水を選ぶことです。

水には“硬水”と“軟水”の2種類がありますが、お茶を淹れるには軟水の方が適しています。市販のミネラルウォーターを使う場合も、ボトルの硬度表記を見て軟水を選ぶようにしましょう。国産のミネラルウォーターならほとんどが軟水なのでおすすめです。水道水を使う場合は、塩素が含まれているので必ず沸騰させてから使ってくださいね。

② 「湯温の調節」~正しい温度で淹れる

Irekata04_2

お茶のおいしさの決め手はお湯の温度!

お茶の達人は手触りで適温を見極めます

お茶を淹れる時のお湯の温度は、お茶を淹れる上でとても重要です。

新茶に豊富な旨み成分のテアニンは50℃以上の温度で、渋味成分のカテキンは80℃以上の温度でよく抽出されると言われています。ですので、新茶の特徴である強い旨みを楽しみたい場合は、お湯を70℃くらいまで冷ましてから淹れましょう。

それに対し、香りの成分は高温の方が広がりやすいとされています。ですので80℃くらいの高温で淹れれば、新茶独特の爽やかな香りとほどよい渋味を楽しむことが出来ます。

つまり、湯温を調節することで、新茶を自分好みの方法で幾通りにも楽しめるというわけです。奥が深いですよね!

沸かしたお湯の温度を下げるには、お湯を人数分の湯のみに1度注いで、少しの時間冷まします。ちなみに80℃まで冷ます場合は、湯のみを手に持って「熱いな」と感じる程度までで結構です。見た目の目安は、湯気が勢いよく上に立ち昇っている感じです。

③ 「お茶の抽出」~抽出時間にも要注意

Irekata05_1

お湯を冷ましている間の時間を使って、急須にお茶の葉を入れます。ティースプーンに軽く2杯(3~4g)くらいが1人分です。

②で説明したように冷ましたお湯を、お茶の葉の入った急須に入れます。約40秒から60秒ほど時間を置いて、そのとき急須を軽く回します。こうすることで急須の中のお茶の葉が開いて、味がしっかりと抽出されるんですって。急須を回す動きにこんな意味があったとは、私もはじめて知りました!

新茶は普通煎茶などに比べて、短い抽出時間で淹れます(普通煎茶は90~120秒)。これは、あまり長い時間抽出すると渋味成分が出すぎて風味を損ねてしまうためです。


④ 「おいしく注ぐ」~均等に注ぐのがポイント

Irekata06_1

40秒~60秒ほど抽出したら、湯飲みに手早くお茶を注ぎます。このとき、濃さが均等になるように、人数分の湯飲みに数度に分けて注ぎます。最初に注いだときにまだ水色(※)が薄いようなら、もう少し抽出時間を増やしましょう。

※水色・・・お茶を淹れたときの色のこと

またこのとき大事なことは、急須の緑茶を最後まで注ぎきることです。よく耳にするように、お茶は最後の1滴に旨み成分が凝縮されています。愛情込めて、最後の1滴まで注ぎましょう。

2煎目以降は1煎目よりも高い温度で抽出時間も短めにし、旨み成分を短時間で抽出します。1煎目よりもさっぱりとした飲み口を味わえます。

Irekata01_2

新茶を淹れる姿が、本当に良く似合う常弘さん

常弘さん「新茶は鮮度が命です。食べ物でも飲み物でも、おいしいものを旬の時期に新鮮な状態で味わえるのは、日本に暮らす大きな喜びのひとつです。そしてそれこそが、新茶が日本人に長い間愛され続けてきた、大きな理由なのではないかと思います。

読者の皆様もぜひ、今回ご紹介した淹れ方で、大切な人へ真心を込めて新茶を淹れてあげてください。きっと喜ばれると思いますよ。」

常弘さん、まだまだ新茶の季節でお忙しい中、ありがとうございました!

_________________________

【緑茶の淹れ方ビデオ】

常弘さんが緑茶を淹れる様子をビデオに撮ってみました

常弘さんの“おもてなしの心”を感じていただけたら幸いです

Irekata_t_2

button_win  button_mac

2007年4月27日 | 茶畑生活 |

トラックバック

この記事へのトラックバック一覧です:
お茶のプロが伝授!おいしい新茶の淹れ方:

コメント

本当に美味しそうなお茶ですね。寝る前ですが、思わず飲みたくなりました。
日頃なかなか上手にお茶がいれる事が出来ません。ビデオを参考にさせてもらい、チャレンジしたいと思います。

投稿: 阿波おばはん | 2007/04/28 0:21:00

目茶苦茶とはよくいったものですね。お茶も入れ方次第で美味しくなったり、苦くなったり、勉強になりました。
お見受けするところ、大島紬、薩摩焼、茶たくは屋久杉?お茶はもちろん鹿児島茶入りと鹿児島尽くしですね。来年は大河ドラマも       「あつひめ」と、なかなか楽しみですね。

投稿: hobo | 2007/04/28 8:50:54

常弘さんの淹れた新茶、本当に美味しそう、一度飲んで見たいです。私は何となく軟水を使い、何となく急須を廻し、何となく各湯のみに注ぎながら・・、何となくでやってきました。勉強になりました。のりすけさん、マイ急須を持ってるんですね!

投稿: まりん | 2007/04/28 10:22:52

早速やってみました。
いつもはあっつあつのお湯でふーふー言いながら飲んでいましたが、少し冷まして入れてみると、甘味や香りが増して全然違うお茶を飲んでいるみたいでした。
せっかくの新茶だし、我が家の茶器も衣替え?
してみようかな。

投稿: ろく | 2007/04/28 11:50:50

堀口さん、和服がとてもお似合いですね。
本当に凛として、将にお茶の伝道師って感じがします。私も動画をみて堀口さんの入れ方をまねてみたらとってもおいしいお茶が飲めました。感激です。
ところで、堀口さんの茶室なんですけど、壷や掛軸、柱にテーブル、何かとっても凝ってません?かなりの代物に見えますがちがいますか?
一度お部屋に伺いたいです。

投稿: 荒井典子 | 2007/04/28 18:53:31

私はお茶処、静岡県島田市の小学校の6年生ですが、お茶がとっても好きで毎日欠かさず伊藤園のお茶を飲んでます。私のお父さんもお茶の淹れ方がとても上手ですけど一度堀口さんと対戦させたいです。結構手ごわいと思いますよ。お父さんに言っておきますのでそのうち派遣させます。静岡×鹿児島対決が楽しみです。

投稿: nina | 2007/04/28 22:21:57

きやったもんせ、うんめ茶を準備しちょっじな。
(美味しいお茶を準備して待っています。是非お越しください)

投稿: 堀口 | 2007/04/28 23:14:33

静岡×鹿児島、実現しそうな勢いですね。
静岡には日本一のプライドがあるでしょうから、熱戦間違いないですね。
テレビドラマでお茶農家を取り上げていますが、狭山茶ですね。私も狭山茶は知っていましたが、去年からの茶畑日記で初めて鹿児島を知りました。生産者の皆さんの素顔がよくわかり、本当に楽しいブログです。

投稿: まりん | 2007/04/30 18:15:11

今年の五月の連休は、よいお天気に恵まれました。今日は家族で蕨取りに出かけました。もちろんおーいお茶のペットボトルを持ってね。未だ新茶ボトルがあるかと探しましたが残念ながらありませんでした。23日にもっと買っておけばよかったと、後悔しても後の祭りで、緑のボトルで良しとしました。蕨は少ししか取れませんでしたが、涼しい木陰で鶯の声を聞きながら呑んだ冷たいおーいお茶は、本当においしかったです。

投稿: フーちゃん | 2007/04/30 20:37:18


トラックバック

編集部からのお知らせ